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ラべリングは相手の気分を良くすることも、不快にもさせてしまうことも可能

小さいころ、親からこんなことを言われた経験はないでしょう

「女の子なんだから、おとなしくなさい」
「男の子なんだから泣いちゃダメ」

この性別で違いを付ける行為をラべリング効果と呼んでいます。女の子なのだからケンカをしてはいけない。男の子なのだから重い荷物を持ってあげるべき。

このような性別によっての決めつけは、ラベルを貼る価値観です。無意識のうちに自分に貼られたラベルに従って生きるようになります。そして、あるとき貼られたラベルに疑問を抱き葛藤して悩みが沸き起こります。

このラべリング効果は1960年代、ハワード・ベッカーという社会学者が提唱した理論です。犯罪心理学で用いられ、常習性にはラべリングが関与しているといわれています。犯罪で収監されて出所してきた人に対し周囲は危険人物というレッテルを貼ります。そして、それを苦痛に感じ、再び犯罪に手を染めるのです。

少年期から、「あなたはいつも暗い子だね」と親に言われて育つと、自分のことを「私は暗くてつまらない」と思い込むようになり、自分否定する癖が備わります。いつしか本当に暗くてつまらない人間が形成されるのです。

反対に、「君はよく笑う明るい子だね」と親に言われて育つと、「自分は明るく楽しい人間なんだ」と思い込むようになり、自信と自尊心がみなぎります。無意識に楽しそうに笑う明るい大人になっていくのです。

優れたリーダーたちは、このラべリング効果を上手に使いこなします。ラベルを貼ることで相手の心理を動かす便利なテクニックでもあります。意識的にラべリングすることで相手に暗示を与えて、それに沿って動くように仕向けることができます。

ラべリングは恋愛のテクニックとしても有効です。上手く活用すれば、恋人の嫌な部分を修正し、自分好みに変えることも可能です。

たとえば無神経な彼に対して、「あなたって本当に優しいよね」と会話の最後に足してみるだけ。そうすれば無意識に彼はあなたに対して優しくなるのです。連絡が遅い彼には「あなたってマメだよね」と随所に散りばめるのです。

このテクニックは心の距離感が鍵を握っています。手遅れになるまえに活用してみてください。

ラべリングは相手の気分を良くすることもできますし、不快にさせてしまうことも可能です。親から「成績が悪いんだから勉強しなさい」と言われて育つのと、「やればできる子なんだから勉強すれば成績がよくなるわよ」と言われて育つのでは、真反対の性格になります。

両方とも『ラベル』を貼っています。しかし、なるべくポジティブなラベルを貼ることがよい影響を与えるし、良好な関係になるのです。

日本には血液型での性格判断が根強いですよね。

A型は40%で、マジメで几帳面。
O型が30%で調整役のノンビリ屋。
B型が20%でマイペースな自由人。
AB型が10%で不思議ちゃん。

A型の人は、自分はA型のように行動をしなければならない、と思いこむようになります。その結果、生真面目な行動をとるようになってしまいます。
また、「ぼくはB型だから、わがままでもしょうがないんだ」と雄弁に語るB型男子を知っていますよね?

血液型と性格には科学的な裏付けなどありません。ただ、そのようなラベルを貼られると、「あいつはB型だからしょうがない」と周囲が言いますから、それが性格に影響してきます。

ぼくたち占い師は、こういった心理要素をちゃんと踏まえた上で、鑑定をするのです。占いの結果で、相手を幸せにもできるし、不幸にしてしまうことだってあります。

占い師は免許も試験もなく、誰でもはじめられてしまうので、このあたりを学んでほしいですね。

 

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