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シンプルに見る、ということ― 占いで本質を見失わないために ―

これまで、
「時」の話、
「変化」の話をしてきました。

時を見る。
変化を読む。

どちらも、
占いを学ぶ上で
大切な力です。

でも、もう一つ。

とても大切なことが
あります。

それは、
シンプルに見る、
ということです。

「易簡」という
考え方があります。

簡単である、
という意味です。

でも、これは
「誰でもすぐできる」
という意味ではありません。

物事の本質は、
実はシンプルである。

複雑に見えることも、
本質まで降りていけば、
シンプルな原理で動いている。

それが、易簡です。

易簡は、
手順を省くことではなく、
要点だけを外さないことです。

占いを学び始めると、
どんどん複雑になっていきます。

カードの意味を覚え、
占術ごとのルールを覚え、
組み合わせを覚え、

気づけば、
頭の中が
情報でいっぱいになっています。

「こんなに覚えることがあるのか」

そう思うと、
占いは難しいもの、
複雑なものに
思えてきます。

でも、
ここで一度、
立ち止まってみてください。

複雑にしているのは、
占いそのものではなく、
自分の受け取り方に
あるのかもしれません。

占いの勉強を続けていると、
情報が増えていきます。

それらを、
すべて覚えようとすると、
溺れてしまいます。

でも、易簡の視点を持てば、
違う見方ができます。

今、目の前にあるものは、
何を示しているのか。

その本質は、何か。

シンプルに、
核心だけを見る。

それができれば、
細かい情報に
振り回されなくなります。

ただ、
それが難しく感じるのは、
核心を見ようとする前に、
正解を出そうとしてしまうから
かもしれません。

占い師として
人の前に立つとき、
この「シンプルに見る」力は、
とても大切になります。

相談者は、
複雑な話をします。

「仕事のことで悩んでいて、
でも家族のこともあって、
それに健康のことも気になって…」

そうやって、
いろんなことが
絡み合っています。

でも、その奥には、
シンプルな核心があります。

本当は、何を
知りたいのか。

本当は、何に
悩んでいるのか。

それを見抜くこと。

それが、
シンプルに見る力です。

シンプルに見るということは、
今、扱うものを
選ぶことかもしれません。

すべてを
同時に扱おうと
しなくていい。

いま焦点を当てるものを、
ひとつに絞る。

そうして、
本質だけを
残していく。

それが、
シンプルに見る
ということです。

たとえば、
相談者の話から
「一番困っていること」を
一文にしてみる。

その一文から外れる情報は、
いったん脇に置く。

そうして見えてきたものだけを、
今、扱う。

この感覚は、
鑑定の場でも、
学びの過程でも、
よく似た形で
現れます。

占いを学んでいると、
どうしても
足していこうとします。

もっと知識を、
もっと情報を、
もっと技術を。

でも、ある段階から、
選ぶことが
必要になります。

本当に大切なものは、
何か。

それだけを残して、
他のものはいったん脇に置く。

そうすると、
見えてくるものが
あります。

易簡。
変易。
不易。

物事はシンプルである。
物事は変化する。
でも、変わらない法則がある。

一見、
矛盾しているように
見えるかもしれません。

でも、この三つが
揃って初めて、
世界を映す鏡に
なるのです。

占いを学ぶということは、
複雑なことを
学ぶことではありません。

シンプルな本質を、
見抜けるようになる
ことです。

最初は、
知識が増えて、
複雑になっていきます。

それは、
必要な過程です。

でも、その先に、
もう一度
シンプルに戻っていく
段階があります。

それが、
本質に辿り着く
瞬間です。