「トラブルは避けるべきもの」
多くの人がそう考えますが、実はこれは組織運営において大きな誤解。
優れたチームに共通するのは、「摩擦」と「調整」が必ず存在するということ。
何も起きない組織は、一見平和に見えても成長も挑戦も止まっている状態。
だからこそ——
トラブルを恐れるな。
トラブルがないことを恐れよ。
これは、経営の真理そのものなのです。
「仲良し」と「良好な人間関係」は全く別物
売り上げや客数が伸びない原因は明らか。
トラブルなき場所に発展はないのです。
どんな組織でも、人が集まれば必ず温度と空気が生まれます。
「仲が良い」=「良好な人間関係」ではない。
むしろ、この2つは似て非なるもの。
時には正反対の結果を生んでしまうことすらあります。
ここを見誤ると、占い館も会社も必ず崩れます。
「仲良しグループ」の特徴
仲良しグループは依存型コミュニティなのです。
・注意しない
・波風を立てない
・言いたいことを飲み込む
・場を壊さないように笑う
表面的に優しく見えるけれど、
表面的な、優しさと平和。
しかし本質は 同調圧力と排他性です。
仲間意識が強まるほど、新しい挑戦や改善は「空気を壊すもの」として排除されます。
その行き着く先は、停滞。そして崩壊。
なぜなら中心にあるのが「安心」であり、目的・成長・責任 が存在しないからです。
「良好な人間関係」の特徴
良好な関係は、仲良しではありません。
笑う日もあれば、ぶつかる日もある。
しかし、揺るがない土台があります。
・依存しない
・距離感が適正
・言うべきことは言う
・中心に「使命」がある
・人格ではなく行動を指摘する
つまり、感情ではなく目的でつながる関係。
だからこそ、辞める人がいても崩れない。
新しい人が入っても歪まない。
組織の構造が強ければ、店は必ず発展します。
仲良し空気を守る人がいる店は伸びない
売り上げが伸びない店には、「仲良しの空気を守る人」が中心にいます。
その空気は快適ですが、成長を拒みます。
挑戦・変化・責任・評価は、すべて煙たがられるからです。
反対に、売り上げが伸びる店に必ずいるのが——
必要なことを、必要なタイミングで、はっきり言える人。
厳しさと承認のメリハリをつけられる人がいる店は、必ず強くなるのです。
では、何を目指すのか?
結論というと、「仲良し」ではなく、「尊敬し合える関係」をつくること。
オーナーや店長は、所属占い師を「先生」などと呼んではいけないし、
占い師同士の馴れ合い、低レベル交流を許してはいけないのです。
所属占い師の離脱を怖がって機嫌をとったり、仲良しでいようと努めてはいけません。
そうした甘さが、組織を腐らせます。
尊敬は上下関係から生まれるのではなく、責任を負う姿勢からしか生まれないからです。
オーナーや店長が曖昧になると、占い師たちは「自分の都合」を優先するようになります。
・注意されると感情的になる
・改善よりも自己保身に走る
・言い訳が増え、行動が滞る
そして、気づかぬうちに組織の中心が「使命」ではなく、個人の感情へとすり替わってしまうのです。
オーナー・店長が持つべき視点
占い館は学校でも仲良しクラブでもなく、商業組織 です。
売上がなければ続きません。
だからこそオーナーや店長は“嫌われる勇気” を持たなければいけない。
・必要な注意はその場で伝える
・感情よりも結果を優先する
・役割と線引きを徹底する
・実力と態度で評価する
・馴れ合いを断ち切る
これは厳しさではなく、占い師を守るための土台づくり です。
仲良しは人を弱くするが、尊敬は人を強くする。
馴れ合いは居心地が良いが、成長は生まれない。
しかし尊敬がある関係では——
指摘は財産に、学びは武器に、成長は成果につながります。
組織が目指すべきは「成熟した関係」
仲良しは感情のつながり。
良好な関係は価値観のつながり。
前者は快適だが脆く、後者は厳しいが強い。
占い館に限らず、人が集まる場所すべてに当てはまります。
必要なのは
依存ではなく尊敬。
感情ではなく責任。
そして“店の未来を最優先”にできる在り方。
それこそが、長く続く組織の条件です。
占い師としての具体的な目標
売り上げが伸びない、停滞感がある——
そんなときこそ今日の話を思い出してください。
本業の占い師なら、
月収30万円は確保。
常に50万円以上を狙う。
仮に副業でも、月5〜10万円を目標にすること。
組織が強くなれば、個人の収入も上がっていきます。


