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感情の代弁者が 占い師という仕事

昨夜のYouTube生配信では、「一流の占い師になるためのマル秘読書術」というテーマでお話ししました。
おかげさまで大盛況。
コメントやリアルタイムでの共鳴がとても濃く、「読書が占い師をつくる」ことを、改めて実感する時間となりました。

▼ アーカイブはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=ZoYhj3zTzIA&t=17s


占い師は“言葉”を届ける仕事

占いという仕事は、ただ当てるだけではありません。
その人の心に、どんな“言葉”を届けるか。
どんな“物語”で未来を支えるか。
そして、どんな“沈黙”で痛みに寄り添うか。
それを決めるのは、あなた自身がこれまで「どんな物語を読んできたか」にかかっています。

小説は、他者の人生を疑似体験する場

人は、小説の中で疑似体験をします。
恋に落ち、裏切られ、赦され、別れを知り、孤独に触れます。
たとえ自分の身に起きていなくても、他者の人生を感じる力が鍛えられていく。

これは、占い師にとって最大の武器です。
ぼくが昨夜紹介した作家たちは、まさに“心の構造”を言葉にしてきた人たちでした。

太宰治の「壊れそうな心」に静かに触れる力。
谷崎潤一郎の「執着の美学」を読み解く眼差し。
遠藤周作の「赦しの文学」に学ぶ沈黙の抱擁。
三島由紀夫の「魂の構造」を言葉に変える思想。
吉行淳之介が描く、語られない感情の湿度。

どれも、鑑定の現場でクライアントに接するとき、そのまま鑑定の語彙になり、沈黙を支える背景になります。
命式を読むときも、カードを開くときも、
霊感を研ぎ澄ますときも——技術だけでは届かない領域がある。
そこに届くのが、読書という修行なのです。


境界を生きる人に寄り添うために

とくに、心の病や精神の揺らぎを扱った小説は、占い師にとって極めて重要な読書ジャンルです。

なぜなら占いの現場には、
・診断されず「境界」にいる人
・愛と妄想のあいだで苦しむ人
・他者に理解されない人
が頻繁にやって来るからです。

そうしたときに、単なる「同情」や「励まし」ではなく、【病の内側】に文学を通して想像できる力があるかどうかで、対応の深さがまるで違う。
占いは「非科学」でありながら、「心の宗教」に近い側面を持っています。
神を信じる人にも、信じられない人にも——どちらにも寄り添える言葉を持っているかどうかが、占い師としての深みを左右するのです。

恋愛小説は“感情の翻訳”の練習帳

さらに、占い師は恋愛小説を読むべきです。
恋愛相談のほとんどは、「言葉にならない感情」の代弁を求められます。
だからこそ、恋愛小説を読むことで、占い結果に「共感と物語」を添えるための感性が磨かれます。
鑑定者自身が、恋の光と闇を疑似体験することでより寄り添えるでしょう。
たとえば人間の深い官能、倒錯、
美への偏愛、支配と服従、そして幻想と現実の境界。

それらを美しく、狂おしく描いたのが谷崎潤一郎です。
代表作は『痴人の愛』『細雪』『卍(まんじ)』『春琴抄』『陰翳礼讃』——。

フェティシズムや倒錯愛、家族幻想と美の耽溺、女性の魔性や理想化への偏執的追求がみごとに演出されています。
占い師、スピリチュアル実践者にとって、彼の文学はまさに「欲望と執着の教科書」とも言えるものです。

恋愛依存や“離れられない関係”に悩む人の心の構造を読み解く手がかりになります。
恋愛依存とメンヘラ気質「離れられない関係」に悩む人の相談に必須の感性を育てます。
信じ合いながら、だまし合う。
静かに壊れ、濃密に絡む感情。
感情が複雑に絡む同性間の愛の泥沼。
恋愛と相性の読み方の参考になるでしょう。

言葉に血を通わせる

占い師は、言葉で心を動かす仕事です。
だからこそ——

言葉を磨く。
沈黙に耐える。
人の痛みに名前を与える。

これからもぼくは、
「読む占い師の在り方」を惜しみなくシェアしていきます。
あなたの語る一言が、誰かの人生を変えるかもしれない。

その言葉に、血が通っているか。
その言葉が、読まれてきた言葉たちの先にあるか。
それが、占い師という“感情の代弁者”の深みを決めるのです。

言葉を磨く。
沈黙に耐える。
人の痛みに名前を与える。

これからも、ぼく自身が実践してきた「読む占い師の在り方」を惜しみなくシェアしていきます。
あなたの語る一言が
誰かの人生を変えるかもしれない。
その言葉に、血が通っているか。
その言葉が、読まれてきた言葉たちの先にあるか。
それが、占い師としての深みを決めるのです。


ページをめくるように、
今日という一日を、丁寧に読み解いていきましょう。


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