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気分がコロコロ変わるのは、もしかすると何かの障害かも

 「やろうと決めたのに、とつぜん興味がなくなってしまい、気分がコロコロ変わったり、一日で気分の浮き沈みが激しくて、つらい人生を送っています。どうにかならないでしょうか?」

 このような相談は、よく寄せられます。お金と時間を使って、せっかく勉強したにもかからず、ようやくステージに立った瞬間から、やる気が消えてしまった。そして、また別の何かに心を奪われてしまう。これを繰り返してしまうと、何者になることはなく、退屈な生活を淡々と過ごし、平凡で一生で終える人生となる。それは、とても辛くて悲しい状況ですよね。なんとかそこから脱却して輝かしい人生を謳歌したい、本来は誰もがそう思うはずです。

 身近な人の発言や態度が機嫌によってコロコロ変わるようなとき、「もしかすると何か病気なのでは」と思ってしまいますよね。もちろん人は誰でも気分の浮き沈みがあります。しかし、コントロールできないほど気分の浮き沈みが激しいと、やりたいことができないし、いつも疲れている状態になって、日常生活に支障をきたします。

 気分の浮き沈みが激しいのは、自律神経のバランスが乱れて、意欲が低下している可能性があります。不規則な生活やストレスによって自律神経のバランスは乱れます。睡眠を十分とれるように生活習慣を見直したり、仕事のストレスから離れられるために趣味を満喫し、気さくに話せる友人を作ることで改善しやすくなります。

 自分をどのように捉えているか、自己評価が不安定なために、発言や機嫌がコロコロ変わることもあります。気分がコロコロ変わるだけで病気と判断することができませんが、もしかすると何かしらの障害による影響もあります。

 そういった診断は精神科や心療内科などで行われます。まず筆頭に上がるのが双極性障害です。大きな気分の落ち込みつまり「鬱状態」と、気分が高まる「躁状態」を交互に繰り返す病気です。鬱状態では、意欲や集中力が低下し、焦燥感とか不安な感情が続き、不眠になってしまいます。ところが躁状態では、過度に自信がみなぎり、注意が散漫になったりして活動的になって思い切りが強くなり散財して損失を招くのです。そして、それが覚めたとき絶望感に襲われてしまうのです。これらは、医学的にはっきりとした原因が分かっていません。ですから医学では、薬物療法と心理教育により、症状と付き合いながら生活する、という手法を取ります。

 次に、境界性パーソナリティ障害、という場合も考えられます。固有の思考や対人関係の影響で、本人や周りの人が苦しみを抱えて、日常生活に支障をきたしている状態です。気分の波が大きく、じぶんの振舞いやイメージが変化しやすいので、他人との安定した関係を築けなくて苦労します。不信感を強く抱いたり、攻撃的な態度をとってしまったりして相手を振り回す言動が見られます。

 あるいは、適応障害という場合もあります。特定の環境において、ストレスによる気分が落ち込み、イライラ、不安、意欲低下などの反応が、とても強くあらわれて、日常生活に支障をきたしてしまいます。仕事に行く前は起きられず、理由もなく涙が出たりお腹が痛くなったりします。しかし仕事が終わったり休んだりすると元気になります。ストレスの原因が環境ですから離れると症状が消えます。ですから、これは環境調整が優先されます。

 とはいえ簡単にいまの環境から離れられないのでまずはカウンセリングと認知行動療法、そして服薬という治療が行われます。さらにひどくなると、幻聴や妄想を引き起こす、統合失調症かもしれません。考えがまとまらなくなったり、話題がコロコロ変わったりします。占い師になるとき、このような病気の種類を把握しておく必要があります。気分が変わる原因や解決策を一緒に考えていくことです。なかなか簡単に治る病気ではありません。

 しかし、ぼくは経験上、克服した人たちを知っています。治るか、治らないか、ではなくて、症状を理解して適度に改善していくのです。それを治そうとすると、自己否定感に苛まれます。ですから、そういうのは個性だとまず肯定すること。そのために、四柱推命と紫微斗数がとても役に立ちます。この両者は、占いとバカにできません。あなたの個性や偏りが、干支や星の状態で克明に記されているからです。

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