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科学で実証できないものこそ、なにかしら根拠が必要とされる

 毎月2回、オンラインサロンがあります。次回は10日の日曜で、原宿にてオフ会も開かれます。占術や占いビジネスなど、悩みを相談したり意見交換することもできます。

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 メルマガでは伝えきれないとっておきの開運方法から占いで成功するヒントなど、わずか1980円で楽しく交流しながら秘伝が学べます。オフ会は月1回、交流を深める懇親会です。こちらの参加費は5000円でお酒と食事が付いています。まだ参加したことがないのであればぜひ一度、オフ会に来てみてください。かならず何か、新しい発見があります。

 ぼくがもっとも得意とする占術は紫微斗数(しび・とすう)です。これは千年前に中国で産まれた占星術です。紫微斗数は【旧暦】で占います。旧暦は『月』の動きをもとに定められています。月の動きに基づいたカレンダーを「太陰暦(たいいんれき)」といいます。『太陰』とはお月様のことで、太陽に相対する言葉ですね。つまり太陰暦とは《お月様のカレンダー》という意味です。

 月の満ち欠けは約29日で一周します。ですから1年も経つと、現代のカレンダーと比べて、大きなズレが出てきます。このズレを補正するために、閏月(うるうづき)を設定しズレを補正することにしました。それが『太陰太陽暦』です。

 暦(こよみ)には、太陽や月の動きによって年数や月数、日数を一定に保つ工夫が施されています。しかし旧暦の日付や二十四節気の記載があるカレンダーや運勢暦には、他にも大安とか仏滅、「不成就日」や「一粒万倍日」などイベントごとが書き込まれてます。その中には、いわゆる『迷信』といわれるものがたくさん含まれているのです。

 現代には、多くの迷信が残っています。《大安》や《仏滅》といった六曜(ろくよう)にはじまり、三隣亡や土公神(どくじん)など、暦に組み込まれているものや、夜に爪を切ると親の死に会えない黒猫が目の前を横切ると不吉など、枚挙にいとまがありません。

 日本人は迷信が好きなんです。何かにつけて縁起(えんぎ)を担ぎたがる。そもそも縁起は仏教用語で『因縁生起(いんねんしょうき)』という言葉を略したものです。簡単にいってしまえば「結果には必ず原因がある」という意味です。

 実際には、まったく関係のない出来事でも「なにか原因があるはずだ」と思い、結びつけたがるのは日本人ばかりとは限りません。むしろ人間全般に共通する心理です。迷信とは科学的根拠がない言い伝えのことですが、科学で実証できないものこそ、なにかしらの根拠が必要とされるわけです。

 なぜなら、原因がわからないと不気味な不安に襲われるからです。そもそも《科学的》な技術も、
不安からの解放を原動力に発展したわけです。前もって予測できない現象に対し何とかして法則性を見出したい。それは、不規則におこる嵐や地震などが恐怖そのものだからです。

 文明が始まってしばらくすると『占い』が生れました。それは雨や風、雷、地震といった天災から生まれる人々の不安を鎮める処置です。星を観察したり、神々に祈ったり、偶然性を利用したりして、ランダムに起こる災害をなんとか予測しようとしました。そして編み出されたのが呪術と占術なのです。

 心理学に『呪術的思考』という言葉があります。原因と結果に科学的根拠の認められないものをあえて繋げて考えよう、とする思考です。

例えば、
「凶時期に墓を動かしたらダメ」
「茶柱が立ったから吉兆」

など、実際にはなんのつながりもないのに「~~のせいで」と考えることが、それにあたります。人類ははるか昔から、呪術的思考に基づいて生活し、政治を行ってきました。最近は科学が発達したため、呪術は『迷信』と扱われたのです。現代の有能な占い師は迷信の部分を良く知っています。「迷信だから恐れる必要はない」と、きっぱり吐き捨てられるから信頼度の高い人気占い師になるわけです。