オンラインで学べる動画講座ページができました

風を止めず 光を濁らせず 心の気圧を読む

占い師というのは本来、個人事業主であり、自立の象徴です。

ぼくは最近、人の「空気」というものを改めて考える機会がありました。
元気な場所には、いつも軽やかな風が吹いています。
言葉が前向きで、笑顔が自然に生まれる。

けれど、同じメンバーでも、ある日ふっと風が止まることがある。
誰かが悪いわけではなく、ただ「気の流れ」が変わっただけ。

そういうとき、リーダーの出番なんです。



―――

成果を出す人と、止まってしまう人の違い

占いは、自分に投資した分をすぐ現金化できる珍しい仕事です。
やれば成果が出るが、やらなければ何も返らない。

その単純な真理を、いつの間にか忘れてしまう人が多い。
なぜかというと、それは依存という名の安心を手放せないからです。

指示を待ち、答えを探し、環境のせいにする。
けれど運は、そんな人の味方にはなりません。

組織は「気」の生態系である

ぼくは思います。
組織とは、性格の寄せ集めではなく、気の生態系だと。

そこには、必ず4つのタイプがいるのです。

1️⃣ 頭は悪いが忠誠心がある人 → 根を守る人(基盤)
2️⃣ 性格は悪いが自分のためなら頑張る人 → 風を起こす人(刺激)
3️⃣ 頭が良くて利他で動ける人 → 光を灯す人(方向)
4️⃣ 流されやすく目立たない人 → 空気をつくる人(温度)

この4つが揃ったとき、組織は呼吸を始めます。

根があるから風が吹き、風があるから光が揺れ、光があるから空気が澄む。
しかし、どれかひとつが欠けると、風は止まり、温度が下がり、運気が滞るでしょう。

リーダーは「気象予報士」である

リーダーの役目は、誰かを変えることではありません。
それぞれの位置を見極め、温度と風向きを整えることです。

リーダーは支配者ではなく、気象予報士であるべき。

三国志の諸葛孔明は、火計を仕掛ける前にまず風を読んだといいます。
「勝つべきときは風が味方する」
この言葉は、ぼくの経営の座右の銘でもあります。
三国志の諸葛孔明は、火計を仕掛ける前に、まず風を読んだといいます。
「勝つべきときは風が味方する」
この言葉は、ぼくの経営の座右の銘でもあります。
リーダーは力で動かさず、風を呼び、流れを整える人。

声の温度に宿る志

吉田松陰は、弟子を選ぶとき、才能ではなく、声の温度を見たといいます。
その人がどんな空気をまとっているか。
それが志の深さだと。

ぼくもまた、日々の指導でその言葉を思い出します。
弘法大師・空海は、最澄への手紙にこう記しました。

「風の行くごとく、心をゆるやかにせよ」

この言葉を読むたびに、リーダーの役目とは、焦らずに流れを見守ることだと気づかされます。

リーダーは、人の中に天気を感じる人

風を止めるな。光を消すな。
でも、嵐には傘を差せ。
この感覚を失った瞬間、経営は数字の奴隷になるでしょう。

理念も方針も大切だけれど、現場の湿度が下がれば、人は動かない。
乾いた空気では、情熱は燃えないからです。

だからぼくは、今日の「気圧」を読むことを大事にしています。
声のトーン、沈黙の長さ、呼吸の速さ、笑顔の角度——そこに人の天気が現れる。
リーダーとは、空を見上げる人ではなく、人の中に天気を感じる人

人の心という天気図を読む

根を枯らさず、風を殺さず、光を濁らせない。
そのために読むのは、人の心という天気図です。

経営とは、人間関係の気象学。
そしてリーダーは、天を読む者。

今日もあなたの心に、やわらかな追い風が吹きますように。


【占い師の心得、成功するためのマインドをメールマガジンで受け取る】
https://www.nakashimatakahito.com/mailmag/pc