占い師としてデビューする際、多くの人が源氏名あるいは雅号をつけます。とはいえ、ぼくは本名で活動していますが、今の時代はレアケースです。なぜ本名で活動するのか、それは吉名だからです。名前も五行配列も、そして意味もすべて大吉で揃っています。しかし、そんな人は、一般的に少ないので、占い師になるとき、別の名前をつけるのです。
売れている占い師の名前は
赤ちゃんの名付けはもとより、芸能人や占い師の名前を、500人以上考えてきました。いまでも毎月、デビューする占い師たちのために名前をつけてあげています。お値段は30年前と同じ、税込3万円で受けております。
ぼくが名付けをして、爆発的にブレイクした占い師を列挙すると、
- 夢猫ムニャ
- 宮亜麻都
- 儒麻ペール
- 桜望巴千
- 有栖川奈白
- 中臣ひとか
- ロザリン
- 愛音ソナタ
- 旬伶心杏
- 稲荷木蓮
- これらが浮かびます。
もちろん他にも書ききれないほどありますが、スタートダッシュで成果を出し、今でも伸びている人たちを列挙しました。姓名判断というのは、占いでは『相術』に分類されます。字画という見た目で判断するので、分類は『相術』なのです。
ご存知のように姓名判断は、「画数」を使って吉凶を判断します。名前に使われている「文字」は、わりと直接イメージしやすいですよね。名前を見るとき、誰でも漢字の意味や読み方などに意識がいくと思います。そういう意味で名前の《文字》は表面的な部分といえるでしょう。ようは【第一印象】です。それに対して《画数》は、パッと見ただけでは意識しづらい部分。まず辞書で何画かをしらべて、その《数》がもつ意味を読み解く。そうして初めて《画数》が意味を生むのです。
これは【家相】も似ています。『方角』は方位磁石を使ったり、太陽や星の位置を考慮します。さらに、その方位の意味を調べて、はじめて吉凶を判断できます。つまり、ふだん意識しない秘められた意味に運気が左右されるわけです。本当の意味は、より潜在的な部分に隠されているからなのです。
相術の本義は《美しさ》にある
そもそも【本名】は、本人の意志とはまったく関係なく、親が勝手に選んで決めます。ですが、『相術』の魅力は、それを修正できることにあるのです。家相であれば、吉相になるよう引っ越しや、新築することで運気が変化します。手相であれば、ホクロを取って改善するとか、マニアになると【線】自体を刻む人もます。
同じく姓名判断も『改名』によって改運することができます。目に見える形を占うのが、相術なのです。だったら『カタチ』を吉に変えれば、運勢も吉になるはず。相術の根底には、このようにポジティブな考え方があります。
「自分でコントロール可能」
というメリットは、おおくの人を惹き付けました。ですから相術は人気が高いのです。しかし、理論を追求すると、「ある弊害」が起こってくる。それが《美醜》の問題です。
「なんだかカッコ悪くなってしまう…」
つまり、ダサい、野暮ったい、ありきたり、というマイナス要因です。たとえば、現代的で素朴な雰囲気の部屋に、いかつい置物があったり、「画数」にこだわるあまり、読みにくい名前になってしまう。
あと『名刺相』というのがあります。名刺にも相術による吉凶があるんです。理論に従って名刺をデザインすると、ありきたりでダサくなります。相術の本義は、
ずばり《美しさ》にある
と、ぼくは思っています。いくら理論的に正しくても、美しくなければ「凶相」と考えているのです。
相術は「見た目」を重視する占いです。それだけに、理論と美しさのバランスが問われます。そこに必要になるのは、トータルコーディネートのあふれるセンスです。このバランス感覚が、姓名術師の腕の見せ所というわけです。
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