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Taka先生コラム:かつて風邪は、その字のとおり 《ふうじゃ》と呼ばれていました

西洋医薬はもとより
漢方薬すら使わずに育ち、

自然療法と風水などで
健康を維持してきました。

もちろん基本は
食生活にありました。

まず、油と水です。

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
かつて風邪は、その字のとおり
《ふうじゃ》と呼ばれていました
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

油と水は
ほぼ毎日摂取するので
できるだけ良質なものを
選ぶよう心がけていました。

そうした英知は、
誰かが急に思いついたのではなく、

古代の中国人が考えた思想に
その源流があったのです。

古代の中国人が
「目に見えないもの」を
医学に盛り込んだのは、
ある目的を達成するためでした。

それが《老いの克服》です。

老いないことが理想であり、
究極の健康だったのです。

権力を持てば
「すべてを思いのままにしたい」
と考え、不老長寿を願ったんです。

そこで王である黄帝は
《老い》を制覇しようとしました。

その結果、

不老不死伝説や仙人信仰などが
生れたわけです。

つまり中国の医学は、
不老長寿をその根底に抱えており

いささか神秘的な方法で
健康を維持しようと考えました。

ですから、薬の最高峰は
『不老長寿の霊薬』として
位置づけられていたのです。

現代の西洋医学は、

ウイルスに対抗する手段として
抗生物質やワクチンなどを武器に戦います。

古代の東洋医学は、もちろん
そんな高度な手法など知りません。

病気になってからでは遅いから
《病気ならない方法》を考えて
重要視したわけです。

そして病気にならないために
原因を知ろうと研究した。

「風邪は万病の元」というけれど
実はこれ誤解された言い方です。

風邪は、その字のとおり
《ふうじゃ》と呼ばれていました。

古来より、病気の原因は
熱心に研究されてきました。

そして大きく3つの要因が
結論づけられらたんです。

外的要因と内的要因、
そのどちらでもない要因の3つです。

病気にいたる3つの原因のうち
【邪】は外的要因とされました。

邪というと、なんだか
魔物や霊的なものをイメージしますが、
実はもっと現実的な要因なのです。

邪とは
「季節にそぐわない極端な気候」
のことです。

夏なのに寒い「冷夏」や、
冬なのに暖かい「暖冬」などが
わかりやすい例です。

現代でいえば、
エアコンなどの冷暖房器具が
最たる原因になるでしょう。

季節にそぐわない気候や室温が
「病気を運んでくる邪なるもの」
という考え方ですね。

ちなみに【邪】には
6種類あると考えられています。

大自然の気象の状態を
《風・寒・暑・湿・燥・火》
という6つの気象現象として
これらを『六気』と呼びます。

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