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相手が何を言ってほしいのか、何を求めているのかを把握する

 人生において《おしゃべり》は楽しみのひとつですよね。とくに女性はおしゃべりが大好き。しかし話が盛り上がると、きまって話題となるのが上司の愚痴だったりします。本人たちは盛り上がるのですが、傍目からみるとあまりいい気分しませんね。

 「仕事が出来る女性はモテない」と言われがちですが、彼女たちのモテない原因も、そんな行き過ぎたおしゃべりにある気がします。「仕事が出来るのに恋愛がうまくいかない女性もいるよね?」という話、よく耳にします。しかし、そうした女性たちは、本当に仕事ができるのでしょうか?

 例えば、タスク処理の能力は高いけれど上司との関係が上手くいかない。そういう女性がいます。まあ、ほとんどの理由は上司のキャパシティが狭いからでしょう。しかし、そのキャパの狭い上司とでも上手くやっている人たちがいるんです。そういう人たちは相手の意見を尊重することが得意なのです。

 かくいうぼく自身も、その能力を身につけたのは18歳の時。当時はぼくも大学生で、バイト先の上司が本当にどうしようもないダメ大人だったんです。ぼくの先輩たちは、いつも愚痴をこぼしていました。しかし、ぼくの目的は先輩たちとは異なっていた。その上司と仲よくすることを、求めていなかったのです。

 ぼくの目的は至極単純で毎月30万以上稼ぐことでした。なんで学生の身分で月30万円も必要なのか?当時のぼくには「23歳までに経営者になる」という目標があったからです。それだけのために働いていたので、上司の陰湿な嫌がらせも、同僚のヒガミや陰口もまったく気にならなかったんです。大学生が月30万円稼ぐには、実務能力を高める必要があります。さらに、上司と上手くやるためには、相手の意見を尊重することです。

 目的を確実に達成するためには、その愚かな上司でさえも味方に引き込むのです。毎日ぼくは、どうしたらそれができるかよく考えました。しかし先輩たちは、自分の能力に自信があるだけに、上司の反対意見を尊重できないという現実がありました。その上司は意見を尊重されないのでとうぜん反感を持ってしまう。それこそが仕事はできるのに成功しない先輩です。

 上司の愚痴ばかり言う男性ってどう思いますか?あなたは尊敬できますか?でも、これって、男性に限らず女性も同じですよね。男性は、目上の人の愚痴を語る女性に、嫌悪感を覚えてしまうんですよ。仕事ができる女性は、可愛げの出しどころを心得ています。ですから、愛されるわけです。

 これは「媚を売る」のと違います。相手をたてて、意見を尊重できる人は可愛げを感じさせます。それを必要な人に対して、必要な時に使いこなせること。ある時は主張し、ある時は謙虚にへりくだる。戦略的に弱みを見せることもあります。場面によって、自分の出方をコントロールする。対人や状況によって、自己表現の方法を変える。それができるのは、相手のニーズをとらえているからです。

 モテる女性=デキる女性は、「相手が何を言ってほしいのか」と「何を求めているのか」を、瞬時に把握することができます。これが本当の意味で、仕事のできる人なのです。そして、そういう女性は、間違いなくモテます。モテる人は、男も女も同じ。「はっきりと明確な目標がある」「つねに相手のニーズをつかむ」この2点です。