こんにちは♪
原宿ほしよみ堂の
“こころの薬師” 椰奈空《ヤナク》です。
私は東洋の卜占(ぼくせん)、
『周易(しゅうえき)』の講座を担当します。
皆さんは『易(えき)』という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
「知らない!」という方、
「名前だけは聞いたことがある」という方、
もしかしたら
「街中で、筮竹(ぜいちく)を操る占い師を見たことがある!」
という方もいらっしゃるかもしれませんね。
『易(えき)』とは、古代中国で生まれた占い。
西洋のタロットよりも吉凶がはっきりしているのが特徴です。
一般的には細い竹などでつくられた
筮竹(ぜいちく)や八面サイコロ、硬貨を使って占います。
私の講座は超入門者用にカリキュラムを組んでいます⭐️
ですので今は『易ってなあに?』という状態でも大丈夫!
まずはイチから、ゆくゆくは実践で易を使えるようになるまで
サポートしますのでご安心を。
さて、易(えき)の面白さってなんでしょうか?
筮竹を操る見た目の格好良さ?
東洋の占いの渋さでしょうか?
私としては、ただ占うことができるだけではなく、
その内容の奥深さにあると感じています。
そこに少し触れていただくために、
今回は占いと易の歴史について、ざっくりとご説明しましょう。
易の歴史は大変古いものです。
今から5000年以上前、
古代中国の神話に登場する神さま『伏羲(ふっき)』が、
森羅万象を表す『八卦(はっか)』を作ったとされています。
つまり伝説上の存在である伏羲(ふっき)が易の基本図形を作ったんですね。
しかし占いの歴史として最も古く伝えられているのはそれから1300年ほど後、
中国が殷(いん)の時代であった頃の話。
ちなみにこの頃の日本は縄文時代だったわけですから、
今からうんと昔であることが想像できますね。
殷(いん)の時代である中国では、国家の大事を決める時、
亀の甲羅(こうら)や獣骨を焼いてできたひび割れの形によって吉凶を判断していました。
その後、周(しゅう)の時代になると、
それまでの骨のひび割れで判断する占いではなく、
草の茎を使って占う方法がとられました。
これが易の筮竹(ぜいちく)のルーツとなります。
この頃につくられた占いが、現在一般的に易といわれているものです。
周(しゅう)の時代にできたことから
『周易(しゅうえき)』と呼ばれているんですね。
『周易(しゅうえき)』とは、伏羲(ふっき)が作った易の源をもとに、
文王(ぶんおう)という周の王がつくったものです。
そこに長い年月をかけて、
有名な哲学者である孔子(こうし)など様々な人の解釈が加わっていきました。
そうして今から3000年ほど前に完成したのが『易経(えききょう)』なんです。
これら賢人達によってつくり上げられた『易経(えききょう)』には、
東洋哲学が大いに含まれています。
そのため易は、占いの書というだけでなく、
思想・哲学の書としての役割をも持つようになりました。
その奥深さは、『易経(えききょう)』が
儒教の経典(きょうてん)の一つとなっていることからも伺えます。
ですので占いとしての易をこれから学ぶという方は、
同時に『易経』の教えにも触れることになるんです。
かの孔子が、かつて弟子にこんな言葉を残しています。
「子曰わく、我に数年を加え、
五十にして以て易を学べば、以て大過無かるべし」
つまり、
「私にもしもう数年の寿命が貸し与えられ、
50才にして易を学べば、もはや何も恐れるものはないであろう」
ということを話しているんですね。
人が生きる上で「大事なこと」は何なのか。
孔子は易を学ぶことで天命を知ったのです。
…どんどんお話してしまいそうなので、今回はこのくらいで。
難しい言葉もたくさん出てきましたが、
これだけでも「なんだかすごそう…!」と、
その中身を覗いてみたくなりませんか?
はるか昔に作られた占いや人生哲学が、
今を生きる私たちの生き方にも通じるなんて、
ロマンですよね。
一緒に易の世界に触れたい!
という方との出会いを楽しみにしています。
椰奈空《ヤナク》